| 著作一覧 |
品川のiMAXにプロジェクトヘイルメアリーを観に行く。
小説で読んだから映画は観なくてもいいかなと思っていたが子供が勧めるので観ることにした。
なんかロッキーが黒焦げになったのを一生懸命救おうとしたり、燃料をどうにかしようと頑張ったりするところが無くなっていて、代わりにロッキー側が最初の接触から頑張るところを膨らませている印象を受けた。多分、映画としては絵になる方を重視した(で、主人公の性格からロッキーを助けるために同様に頑張るのは自明だし、それほど絵になるわけでもないからスルーした)のだろうなと、構成の妙に感心した。
あと、とにかく独白(かつ思考実験)がほとんどなのを絵的に解決するためか、音声でログするようにしているのはおもしろい。でもテキストのほうが効率良いからちょっと作り過ぎな気もした。
会議の場面は独立しておもしろい。
と、全編まったく退屈することなく楽しめた。
府中市美術館の長沢かわいい蘆雪展行ってきた。
無料の臨時駐車場などは満車で入れないので、文化センターの駐車場(1時間100円、最大500円なので無料と同じじゃん)に入れた。
館内もものすごく混んでてびっくりした。府中侮れないな。
最初のあたりの応挙と蘆雪の鯉比べを読まずに解説通りに当てて(あまりに混んでいるので行列捨ててピンポイント爆撃にした)気を良くしたというか解説読まなくても良さそうだからおもしろそうと目についたやつだけ見ても余裕で1時間かかった。
が、読める隙間があるときは一応解説を読むと異様に懇切丁寧で(悪く言うと押し付けがましいが)学芸員が本気でコンテンツ作っているのがわかって混んでいるのも当然と納得した。よい仕事っぷりは蘆雪みたいだ。
特に圧巻なのは最後の龍虎の襖絵で、虎の後ろ脚だけで15分は楽しめる。で、龍はスルーかなと思ったら解説に虎が凄すぎるからと龍をスルーするのは遺憾とあって、ちょっと反省。良く書かれた解説だ。とは言え虎だな。
ヌハハーと横っ飛びする蝙蝠(耳とその下の一文字がとても良い)、籠から抜け出して意気軒高の鶏、むじゃむじゃ湧き出る孫たち、豊干寒山拾得になつきまくる虎とか最高だった。
かわいいのは犬で、猫は居ないのかと思ったが、まさかの虎の大爆発とは想像もしていなかった。
満足しまくった。
東劇でメトライブビューイングのトリスタンとイゾルデ。
最初暗闇のテーブルに向かい合うトリスタンとイゾルデで始まる。暗いままなのでセガンの入場がわからず、拍手されないまま前奏曲が始まる。これは良い!
リーゼダヴィッドセンは別格(それ以外の歌手も良いのだが、割りを食っているのは二重唱が必要なスパイアーズ)。2幕がすごい。演出は最後イゾルデが出産し、その赤ん坊をマルケ王が慈しむという解釈。それによって、愛の死が再生につづく。なかなか悪くない読みだった。
ただ、この楽劇は物語が最低で、延々4時間近くやっているのに、1幕は殺してやる殺してやる、2幕はトリスタン! イゾルデ!、3幕は船はまだか、だけなので退屈は退屈ではある。というわけで、演出家が前奏曲がすべてと言うのもわかる。前奏曲だけ聴いていれば十分ではある(が、別格な歌手が歌う愛の死は別格なのだ)。
ジェズイットを見習え |