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日々の破片

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2021-01-12

_ 「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史」読了。モノリスからマイクロサービス

年末にKindleセールしていたので買った「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史」を読了。

おもしろいが、きついなぁ。

おもしろさは4点ある。

・内容そのもの

大規模システムの障害とそれに対する対応の記事としておもしろい。

・構成

日経BP社は日経関係なのだからみずほや富士通やIBMや日立、沖と不仲になるのは絶対的にまずいはず。

そのため、バンザイ! → こんなことあったらそりゃ障害起きるよね、良く頑張った! → バカ? という3部構成になっている。なぜ時系列にしなかったのかと考えると、これしか理由がない。し、それを別にしてもうまくまとまっている(極論すると最初のバンザイパートだけで十分におもしろい)

・システムアーキテクチャ

モノリシックな3つの(実際には4以上の)塊があり、それをオーケストレーションするアーキテクチャで失敗し(特にモノリシックで行くと決めたのであれば、絶対的に個々のモノリスが外部インターフェイスを保持すべきなのにそれを外してしまうのはアーキテクチャ的に異常だが、もちろん接続コストを考えればその選択をした理由についての理解は可能)、最終的にはSOAできれいなオーケストレーションができるようになるというのは美しい。とはいえ、絶対個々のノードは美しくないと思うが。

・DFD

そもそもとしてDFDが無かったということが信じがたいが(だって、IBM、富士通、日立の世界なんだけど)、このタイプのシステムではDFDが最重要というのはわかる。

長いこと、金融ではないまでもある程度の大規模トランザクション、長大データフロー、バッチ更新などのシステムを見てきたので、とんでもなく大変だったことはわかる。夜明けに近づいてもバッチが完了しない状況の恐怖だの、トランザクションが糞づまってシステムが止まってしまう恐怖だの、実に切実感がある。(という生々しさを第一部、それに対して社内政治と国内産業的な政治が中心となる第3部という書物としての構成のうまさには舌を巻く)

みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」(日経コンピュータ)

で、SOAという言葉から思い出したが、マイクロサービスだ。

SOAとマイクロサービスという言葉の違いは巨視的にはそれほどはなく、主に各サービスの粒度によるのではないかと思う(メインフレーマ対サービスプロバイダというような作り手の違いのほうが大きそうだ)。

マイクロサービスのほうが粗粒度で、各サービス単位に異なるデータベースを持つくらいの勢いだ。SOAだと同一のデータベースに接続されたサービスも十分にあり得るだろう。

いずれにしても一番の問題はトランザクションの一貫性と、エラー時の補償(または抹消)で、オライリーからもらった「モノリスからマイクロサービスへ ―モノリスを進化させる実践移行ガイド」にはそのあたりについても結構細かく書いてあって感心した(それはそれとして、みずほのシステムはモノリスからマイクロサービスへのレベルでは作れないだろうとは考えてしまうわけだが)。なんとなく、このあたりの問題についてサービスプロバイダーは正しく考えていないのではないかと思っていたからだ(PayPay障害とかそういうのが念頭にあった)。

モノリスからマイクロサービスへ ―モノリスを進化させる実践移行ガイド(Sam Newman)

_ みずほのシステムと住信SBIのシステム

いろいろ理由があって、みずほ銀行(第一勧業銀行の時代から使っているからなぁ)、住信SBI、SONY銀行を使っている。

で、結構重要なのは、どのATMを利用して金を引き出せるかと、どれだけ安く他行振り込みができるかなのだ。

こういったものは、顧客のロイヤリティのレベル(カタカナで書くと意味がわからないが、要はどれだけその企業に対して忠実な顧客であるかということだ)に応じて無料の回数などが決まる。

で、なかなか興味深いのは、預けている金額についてのレベル分類だ。

この中では圧倒的にみずほ銀行が良い(サービスそのものについてではない。何しろ無料で利用できるATMはEネット(なぜか? と思ったらもともと息がかかっているからだと苦闘の19年史を読んでいてわかった)とイオン銀行しかないから、使い勝手の悪さは最悪だ)。ここでの良し悪しは預けている資産についての扱いについてだ。

SONY銀行の仕組みでは、預金と投信が対象となる。SONY銀行自体が投信を扱っているから当然だ。

みずほ銀行の場合は、預金と投信(これまたみずほ銀行自身が投信を扱っているから当然)と、加えてみずほ証券へ預けている資産が対象となる。

で、一番だめなのは住信SBIで、銀行と証券が別建てになっている。証券との共有口座に預けた現金は対象となるが、一度証券側の資産(投信や株)になると勘定外となってしまうからだ。

という具合にロイヤリティプログラムでの保有資産に対する扱いは最もみずほが高度だ。

不思議なのは、なぜ、みずほができて、よりネット証券、ネット銀行風味が強い住信SBIができないのか?だ。

で、銀行と証券の仲が悪いのかなぁと思っていたが、これ、要は苦闘の19年でみずほ証券も含んだシステムをみずほは構築したから提供できるサービスなのではないか? と気づいた。


2021-01-09

_ セブンティーンアゲイン

妻が観ようというので、アマゾンプライムでセブンティーンアゲインを視た。

監督も何も知らないが、滅法おもしろかった。なんか、オタクマンガというか、異世界転生もののバリエーションみたいに思った。

主人公は高校3年生のときに、大学から特待生扱いでスカウトされて、そのままプロに進むことが能力的に余裕で保証されたスポーツマンだ。ところがガールフレンドを妊娠させてしまったために、そのまま二人で所帯を持つために高校を中退し地元で地味なセールスマンとして過ごして中年になっている。

子供が二人いて、娘は高校3年生、息子は1年生(だと思う)で、妻は庭園デザイナー(の成りかけかな?)だが、家庭生活はあまり良いとは言えず、離婚秒読み段階。

だけだと、全然オタクマンガでも、異世界転生もの(オタっぽい主人公が異世界で特異な能力を生かして大活躍)にも見えず、いわゆるリア充のその後っぽいが、そこが一捻りあるところがおもしろいと思った。

まず、主人公の高校時代の友人は、これは本気のナードでバスケ部員からのイジメ対象にされているが、主人公だけは彼の趣味を認めて庇っているし、事実仲が良いのだが、この友人が長じて、超一流のプログラマーとして大成功して大金持ちとなっている(30インチクラスのモニターを30台くらい並べた部屋で複数のゲームを同時プレイしまくっていたりする)。

で、この男と楽しくオタジョークを言い合っているわけだから、要はイケメンでスポーツもできるオタクという設定だったのだ。

で、セブンティーンアゲインという題名通り、17歳の自分に戻ってしまう。ここで戻るにあたって、雨の中、鉄橋から河へ飛び込もうとする男を救うという素晴らしき哉、人生のパロディになっているわけだが、おれの知らないものを含めて全体がいかにもそれっぽいパロディのオンパレードになっている。

異世界転生ではないから、17歳に転生したが世界はそのままで、どうにもしょうがないので、親友の息子というふれこみで再度高校に入り直してバスケをやることになる。

このあたりから、どんどん映画そのものもオタクっぽくなっていく。

特にうまいなと思ったのは、もちろん凄まじいスポーツマンではあるが、性格的な発言や、力はありそうなのに、暴力にはやられっぱなしな平和主義者なところとか、要は映画のターゲットに対して同じ側の人間であることを示すための仕組みがいろいろあることだ(いや、お前、オリジナル17歳のときは妊娠させてるじゃんと突っ込みたくなったりもするが)。

紆余曲折あって娘に惚れられたりもするが(ちょっとバクトゥーザフューチャーで母親に惚れられるところを思い出さないでもないが、あの映画のマーティンは明らかにオタクではない。全体としてネタが違い過ぎるので、特に意識はしていないだろうと思える)、ジャック・ドゥミーの映画ではないので、そこはクリーン(まあ、アメリカの青春映画なんだから当然だろう)。

特に大爆笑したのが、親友(金はあるがまったく女性に縁がないし、縁がないのも当然だろうという描写が山ほどあり、しかも本人が本気で自覚しているわけだが、いちいちこれらが、この映画のスタッフは本物のオタクっぽい目線を感じさせる)が、一目惚れした高校の校長を口説くシーンだった。

自分が何をやってもうまくいかない例として、ガンダルフの杖を馬鹿高い値で入手したことを話した瞬間に、うんざりしていた校長が「本当にバカね。灰色は第一部で、白い杖が出てくる第二部では白い魔法使いよ」と言い出して(きちんと記憶できていない。杖の色か魔法使いの色の話か、それが逆転しているので偽物という話だったか)、そのまま二人でエルフ語(通信教育で習得)で会話が弾みだすところだ。ここは最高。

と、想像をはるかに超えておもしろかった。

セブンティーン・アゲイン(字幕版)(ザック・エフロン)

(それにしても終わらない思春期問題を抱えた映画のような気もするな)


2020-12-31

_ 都内のスーパーマーケット

歩いて余裕で行ける範囲のスーパーマーケットがほぼ全滅したので(頑張ればOKストアには行けなくもない)、大体、週に1~2回、車で買い出しに行くというちょっとアメリカンなライフスタイルが続いている。

それぞれ個性があっておもしろいので、書いてみる。

・四谷丸正総本店

駐車場が地下にある。台数は少ないがわざわざ車で来るやつは少ないので停められなかったことはない。ただし入り口がやたらと急傾斜なので入るときは良いのだが、出るときは壁沿いに歩いて来るうかつな歩行者を跳ね飛ばさないように細心の注意が必要という罠がある。

3階にあおい書店があるのが一番の美点で、Kindleではなく紙でマンガを買う場合は大体ここになる。

食料品は、場所柄なのか超高級なものが時たま出て来て度肝を抜かれるのが楽しい。

今まで見た中で一番の大物は、竜宮の遣いの2万?千円で、すごく食べてみたかったが、価格もさることながら、まったくうまく捌くことができるとは思えなかったので断念した(10年に1度しか見たことない)。それでも3000円クラスの魚だと、これは食いたいと思うと3年に一度くらいは買ってみる。そしてうまい。牛も良いものが多いので大抵は買えない。

あと、仕入れ担当者の顔が見える妙なコーナーがいくつかあって、それも楽しい。バルボッサのカレーはここで知った。抜群。

・ヨークマート富久町

ちょっと前までイトーヨーカドー食品館だったがなぜかヨークマートに変わった。駐車場はそれなりの広さ。出口の歩道の切れ込みが意外と中心寄りのため、出る時に縁石に乗り上げやすいのが難点。

しょせんセブンイレブンなのでろくなものはないが、時たま鮮魚に良いものが来ることもある。マグロ解体ショーで買った中落は美味かったな。たまにアメリカ牛の筋を投げ売りしているので、そのときはありがたいので大量に買い込み煮込むことになる(多分、単価が低すぎて他のスーパーでは店頭に出さない)。

値段は手頃なので悪くはないが、とにかくつまらないので好きではない。

ただし、壁際のサードパーティコーナーにシャトレーゼが出店しているのが素晴らしい。

ドライアイスが無料で面倒なコインとかが不要な点はさすが王者の貫禄と思う。

入っているマンションは、エンドのクリスタルタワーのように夜は先端の鉄格子の中がきらきらしてときどきドラゴンにパワーを与えているように見える。

・麻布日進

駐車場はある。

ウサギの肉とか、グラスフェッドの牛とかを買うならここしかない。ホワイトハム(オリジナル商品っぽい。おいしい)などの久兵衛があるとハッピーな気分になる。

野菜は良さそうだが、だいたい高め(なので向かいの八百屋へ行くこともある)

・京王のなんか

神楽坂の近く。

一時期、駒場のケーキ屋の生菓子が入っていたので買いに行って、パンは向かいのカイザーで買うというパターンがあった。駒場のケーキ屋との契約を切ったのかなくなったのでここ数年は疎遠。

駐車場の人間用の通路に一時期ペットボトルの粉砕機があって、ここを使ってパンパカパーンになるのも楽しみだったのだが、それもなくなった。

全体的に高めなのだが、その分ものは悪くはない。とはいえ上記の理由から積極的に利用する意味がなくなったので、最近は使わない。

・ライフ

ライフは何軒かある。

渋谷の恵比寿寄り(広尾までは行かない)の店の駐車場に停めて、チリチリカレーを食ってから買い物するという使い方をしていたのだが、チリチリカレーが移転したことと(途中からチリチリカレーは金土日休業になったので、平日の昼にスーパーに買い出しに行ける場合は、やたらとライフに行くことになった)、やたらと駐車場が満車のことがあることから渋谷は最近は御無沙汰。3階の薬屋とかお菓子安売りコーナーとか悪くはないし、肉コーナーもいろいろ良い。でも鮮魚はぱっとしない印象がある。

若松町店は駐車場も広いし、鮮魚は充実していて丸正とはまた違ったおもしろさがある(2万円の魚とかは見たことがない)。クリガニがやたらと入荷されているときがあって、なんだこれ? と思ったらFBで福島Ruby親方とかがクリガニうまいとか書いていて、おおそうなんですかと買って(出直したらまだ売っていた)食ったらうまかったとかは記憶が鮮明。

四谷店は、やたらと立派なビルの駐車場が使える。が、店自体は若松町店のほうがおもしろい(なんか少し客単価を高めの設定にして、定番多めで、コンビニっぽいのかも。ヨークマートに近い雰囲気になっているのがいやな理由かなぁ)

中野新井店も、新し目の雰囲気なので良い。駐車場も悪くない。平和公園に近いので、中野刑務所正門を見物に行ったときに使ったが、家からは遠いので、ここに来るなら若松町のほうが良いかなぁ。

でも、鶏のハツを常備しているっぽい。それはとても良い。

・三徳

一番好き。

大久保の本店の駐車場は少し店から距離があるのは良いけれで、歩行者信号がなかなか青にならないのでいらいらするのが難点。

魚も肉も楽しい。ただし、時によっては欲しいものがまったく無いこともある(安定度はライフのほうが上だな)。

ドライアイスは3片か4片までは無料。イオンやヨークマートのようなシューっと噴き出す仕組みではなく、タングで取り出す仕組みなのが、逆に好きかも。

ただし早稲田店は、30年くらい前にあまりに安いので標準米を買って悲しくなった思い出があるため敬遠気味(というか駐車場もない)。

東京女子医大の向かいの店は駐車場も悪くないのだが、本店のほうが好きだな(逆に清潔過ぎる感じを受けるのかも)。

・マルエツ

三軒茶屋の店は、じゃじゃおいけんにじゃじゃ麺食べるときの駐車場用。昭和の生き残りのようなスーパーであまり感心しない(生鮮食品を買いたくならない)のだが、使えなくはない。

江戸川橋に最近?できた店は明るくて駐車場も使い勝手が良いし、なんかライフみたいで好きかも。生鮮食品を扱う店は明るいほうが良いと思う(建築時期によって、ガラス多めに作る技術がまだそれほど普及していない時期に作られた店は不利だな)。

・ワイズ

高田馬場店には駐車場がある。途中からチケット制度になったのだが、マシンの位置が良くないこともあって、結構な頻度で取り忘れる。時々満車のときがあるが、入れるときも多い。

魚が良いし、肉も良いし、調理パンも悪くないし、なんか好感がある。

寿司も良かった覚えがあるのだが、途中から置かなくなった。

ジャックフルーツのような妙なものに出会うこともなくはない(が、その後はお目にかからないな)。

・大丸ピーコック

魚籃坂店には駐車場がある。ほぼ使わない。歩いていく人用な印象(三軒茶屋のマルエツと同じで歴史がありすぎるのかも)

・イオン

東雲店はそれなりに使う(豊洲で映画観た帰りとか)が、イオンだ。ここもドライアイスには王者の貫禄がある。

品川シーサイド店もそれなりに使うが、ちょっと遠いのが難点。ただし未来堂書店が入っているというなにものにも勝るメリットはある。

・大関

世田谷に行ったら大関。練馬区役所脇でも大関。古めスーパーの中では圧倒的に大関は良いものだと思うが(お肉屋さんがスーパーになりましたみたいな感じで、コンビニがスーパーもやってますみたいな店とは一線を画している)、いずれにしても遠いので滅多に使うことはない。

・OKストア

安い。初台店には駐車場があるが、常に満車なのでたまたま通りかかって空車なら入る。

肉も魚もおもしろそうなものはほぼ冷凍。

ただし、赤と緑の2色のメロンアイスは最高なので、メロンアイスのために行くことすらある(なので、売っていなかった場合の衝撃はすさまじい)


2020-12-30

_ ロボット・イン・ザ・ガーデンを読んだ

ロボット・イン・ザ・ガーデンという名前は、先日子供にミュージカルに行こうと誘われたので初めて知ったのだが、本屋へ行ったらなかなか心惹かれる表紙の文庫があって、ふと手に取るとそれがロボット・イン・ザ・ガーデンだった。

まあ、そういうこともあるなと買って帰って読み始めて結局そのまま読了してしまった。

無職でそれなりに立派な家と財産でぷらぷら暮らしている男の家の庭に、そこから見える馬(の牧場)が気に入ったのか四角い旧型のロボットが居ついてしまう。

男は金があるからハッピーかというとそうでもない。弁護士として精力的に仕事をこなす奥さんとはあまりうまくいっていないのだ。その奥さんが、庭にいついたロボットが気に食わないのでどうにかしろと要求する。

しょうがないので、男はロボットとコミュニケーションを取ろうとするが、なかなかうまくいかない。うまくいかないのでのめりこんでしまい、ついに妻からは愛想を尽かされて離婚となる。

ロボットに対して愛着が湧いた男は、ロボットの破損した部品を修理するために製造元を探して、ロボットと共にイギリスからカリフォルニア、ヒューストン、東京と旅を続ける。

おもしろいかおもしろくないかの2択なら間違いなくおもしろい。いっきに読了したのだから間違いない。

が、いろいろ気持ちが悪い点も多い。

主人公の年齢設定(35歳)がまずなんといっても気味悪い。金と移動の自由と、そこに至るまでの人生観から逆算すれば35歳というのは設定として正しく思えるが、中身が17歳くらいの感じだ。

やたらと愛想の良いフレンドリーな人々で満ち溢れた東京の描写も薄気味悪い。物語の流れとしては暗黒のカリフォルニアからヒューストン経由でポップな東京という天路歴程っぽさが欲しかったのかなと思うが、こちらは実際にそこで生活しているわけで描写は気になるなぁ。

ただ、ロボットが地下鉄の駅ごとにチャイムが変わるのを気に入ったり、山手線の各駅のチャイムを覚えるまでぐるぐる回ったりするのは、悪くない。

出てくる人間のステロタイプ度もなかなかのものなのだが、特に後半の一種の敵役(登場人物紹介が、物語の前半までしか出ていないのは、たかがこんなレベルの物語ですら「ネタバレ」という不思議な概念に対する忖度なのか?)のムーヴがあまりにも馬鹿げていてご都合主義ですらないのにはあきれた。結論は同じになるにしても、もう少し動機付けをどうにかしたらどうなんだろうか?

要は主人公とロボットの二人を除くと、あまりにもステロタイプなのでペラペラ過ぎてそもそも不要なんじゃないかという気になってくる。おそらく作者の本能的なマーケティング力による想定読者層にぴったりなのだろう。良く書かれる側と悪く書かれる側が見事なまでに類型になり過ぎていて、そこが実に気持ち悪いのだった。

ただ、主人公がどうにかロボットとコミュニケートしようとするのが、自分が飼っている猫であるとか、乳児の頃の子供であるとかとのコミュニケ―ションの記憶と重なるように書けているのだと思う。そこが本書の唯一の深みとして読んでいておもしろい、のかも知れない。

もちろん、高度な技法として人間的なロボットと、非人間的な主人公以外の世界というものを表現しようとした、ということは一切ないなぁ。

というわけで浅薄ではあるけれど全体としては悪いものでは無かった。

少なくともロボットが名前の由来を語るところは抜群だ。感動的ですらある。まさにぐっと来るというやつで、牧場を走っている馬の映像とあわせて再現できるくらいだ。

あと、ラッキーなことにおれも味わうことができた、あの瞬間をすさまじくうまく書けている。

まさに一言なのだ。

あの瞬間を味わえるのはそれぞれにおいて世界で一人しかいないわけで、作者あとがきの後ろの謝辞にあるとおりなのだろう。

ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)(インストール,デボラ)


2020-12-29

_ マインクラフトをクリア

延々と数年に及んでマインクラフトの最初に作ったワールド(サバイバルのイージー)をうろうろしていて、ふと子供に、「これ永遠にふらふらしているしかないのか?」と聞いたら、「一応エンダードラゴンを退治するのが最後みたいだよ」と答えられた。

そこで、ふらふらしているのは楽しいが、とりあえず、最後までやってみるかと何か月か試行錯誤して、ようやくエンダードラゴンを退治した。

とりあえず、要塞を探してエンドポータルを見つけなければならないということがわかって、何の役に立つのかわからないままに集めた宇宙人の〇をエンダーアイにして放り投げて要塞を探して、見つけた場所は掘ったが要塞のかけらも出てこない。

TNTも駆使して深さ50×50×50くらいの巨大な穴を開けたが、まったく存在しなくて途方に暮れる。

しょうがないので調べまくると、えらく前からプレイしているので途中何度か大きなバージョンアップがあって、そういうこと(地形生成情報がどこかにすっ飛ぶ)があるらしいとわかって呆然としてしまった。

そこでまだ生成されていない大地に埋まっている要塞を探すことになった。

が、1000×1000くらい探しまくったが、エンダーアイは巨大な穴しかポイントしない。

twitterで嘆いていたら、コピーを作ってチートモードで探したら良いのではないか? と教えてもらってやってみた。見つけた座標まで元のワールドで進むと、(途中で地形生成されるのがそこのパターンが変わったのか)見つからない。そこで、地形を新規生成できるところまで元のワールドで延々と行軍して再挑戦。コピーしたりは面倒になってそこでエンダーアイを投げたら、明らかに元の大穴とは違う場所を示したので、そこで探すことにした。ら、噂通りに村の井戸の下をポイントした。が、この村がゾンビ村だったのですごく助かる点もあった。

・この時点で、いくつかの謎が解けた。巨大バージョンアップで仕様が変わっても以前の情報を引き継ぐものがあるということなのだな。

・最初の頃に見つけた村の農民は卵16個をエメラルド1個に交換してくれる(1回あたり16×8くらいは交換できる)ので、巨大な養鶏所を作って交換しまくり。スイカは切れ端4個が1エメラルド、最高レベルではきらめくスイカを安く売ってくれる)

が、ある時点からの農民は、スイカは丸々1個(シルクタッチで収穫しなければならないし、切れ端4個の場合は幸運かアイテムドロップを使うと1個から7切れくらい収穫できるので、随分インフレしている)、卵16個の場所が謎いパイとの交換、最高レベルは金の人参(暗視のポーションって使いどころがわからん(海底探検に必要なのかな)のでまったく不要だ)になっていて、何人農民を生成させても(最初は殺すとゴーレムが襲ってくることに気付かず、何度も殴り殺された)卵16個農民が出てこなくて謎だったが、ゲームバランス調整で農民の交換パターンが変化したとわかった。

・一方、ゾンビから復活させた農民は最初の10日くらいまでは大盤振る舞いをしても、すぐに普通の交換条件に戻っていたのが、現在はいつまでたっても大盤振る舞いを継続してくれる(こうなると、ニンジン1個で交換する農民、石炭1個で交換する鍛冶屋、腐肉1個で交換する司祭とか、とんでもない連中がいつでも使えるため(特にゾンビ8人村を発展させたところを抱えているので一日交換16個制限があってもまったく問題とならない)、超デフレとなってエメラルドが山のように集まることになった。(要塞を探すために開拓した新天地なので、何人かの本屋(後でこれが重要となる)とは2000以上離れているため、エメラルドが山ほどあってもなかなかきつい)

・同じく最初に作ったネザーポータルはすぐにネザー要塞に直結していていくらでもロッドが入手できるのだが(面倒なので耐火ポーションを飲んで、スポーナーのところで出てきたロッド魔人を殺戮しまくる)、新天地で作ったポータルはなんかとんでもないところで周囲をいくら探してもネザー要塞が出てこない⇒ロッドが入手できない状態(2000離れているポータルまで取りに行かないとだめ。どこか具合の良い場所にポータルを作れば良いのだろうが、今のところすべて外れだ)

で、ようやく見つけたエンドポータルだが、エンダーアイが無いし、宇宙人がなかなか出てこない場所なのだった。と思ったら、ゾンビ復活司祭と腐肉を交換しまくっていたのでレベルががんがん上がって、宇宙人の〇がエメラルド1個で交換状態になっていたのでまったく問題なかった。

が、ロッドが無いので2000離れた場所に取りに行くのだが、えらく大変なので馬用の道路を作ることになった。始皇帝が作った道路みたいだな。今度煬帝のような運河も作ってみても良いかも知れない。

・で、エンドに行ったらあっという間にタコ殴りで死ぬ。

・カボチャマスクしかないということがわかる。

・鉄格子の中のクリスタルを破壊するために砂を積み上げて登っているとドラゴンに殴られて落ちたり、クリスタル破壊時の爆風で飛ばされたり(だと思う)落ちて死ぬ。

・とにかく死ぬことがわかったので、チェストを持っていって以前死んだときの装備を回収してしまっておくことにしたので、回収後は全裸でエンドポータルに飛び込むことになった。

・ふと思い出したが落下軽減Ⅳの本屋が最初に見つけた村にあることを思い出す。で、延々と2000(実際は3000くらいかな?)を旅して、そこではエメラルドが無尽蔵に交換できないことを着いてから思い出して、取りに戻ったり(さらに本がなくて本棚を買って壊して本を入手したらエメラルドが微妙に不足したりとかいろいろ。養鶏所がまた役に立った)。

・で、落下軽減Ⅳの威力は甚大で32ブロック(36かな?)積み上げた場所から落ちても死ななくなったので、クリスタルを破壊しまくる。

・最初土を大量に持って行ったが、落とされると回収できなくて詰んだので、以後は砂にした(はしごを登りながら繋ぐ方法が未だに良くわかってないのだが、梯子を使うほうが楽なんじゃないかな。というか最近追加された櫓の使いどころはここなのか? 試せば良かった)

・最初殺し方がわからず矢を射かけまくっても全然効かない。

・尻尾ふりふりしているところに近づいて剣でタコ殴りが一番効くことがわかって殴っていたらいつの間にか終わっていた。

で、妙に長い説教をくらわされたあとにスタッフロールが続くのだが、長い長い。最後は面倒になってスキップしたが、途中までくそまじめに見ていたら、どうもやたらと生なフォントが出てくる人がいる。

マインクラフトのスタッフロール

このキャプチャだと4、5行目と最下行。

国際色豊かだから、その人名に対応するUTF-8のフォントが無いからかな? と思ったが、John Smithみたいなどう読んでもただの英語だろみたいな名前でも生なフォントの人もいるので不思議だった。


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