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日々の破片

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著作一覧

2017-04-08

_ 昭和完全終了。男と夫と雄が消えた

ずいぶん前になるが、妻がお掃除ロボットに惹かれてちゃおを買ってきた。

で、本体の雑誌のほうがテーブルの上に置いてあったので何気なく手にとって読むと、読むところがない。ずいぶん前に今の少女マンガの世界は一昔前のレディースコミック水準というのを聞いていたが、さすがにちゃおのターゲット読者だとそこまではないんだなぁとか、その程度の感想で、目はやたらとでかい昔風のマンガばっかりだ。

で、必然的に文字のほうに目が行く。

すると、延々と細かな字が並んでいるページ群が目についた。で、なんだろうと思って老眼鏡に変えて(というと嘘だが、そういう感覚)読んでみたら、1000人名前占いというページだった。

1000人分の名前に短評というか占いが出ているので、細かい字が延々と並んでいるのだった。

先頭は

あーす

要領バツグン。恋はガマンが苦手

くはー、「あーす」だよ「あーす」。白髪で髭が長くて杖持って火山島の中で人造人間の開発研究している科学者の名前だぜとか吹き出しながら順番に眺めていくうちに、いや、これはガチだ、と気づいた。

マグマ大使 (第1巻) (SUNDAY COMICS―大長編SFコミックス)(手塚 治虫)

少なくとも、編集部が持つ人名リストには「あーす」は存在しているのだ。

が、おれの名前はない。

妻の名前(平凡な「子」で終わる名前)はある。

子供の名前もある(DQNネームをつけた覚えはないが、AV女優に結構多い名前のようで実はびびっている)。

子供の(おれが知っている)同級生たちの名前も一人を除いて男女問わずある。

無いのは「くにお」くんだ。

1000人すみからすみまで調べてしまった。

「お」で終わる名前で男の名前と考えられるのは唯一

みねお

マイペース。恋する気持ちが伝わりにくい

だけだ。

「お」で終わる名前は1000個の名前(男女問わずだが)の中で1つだけだった。

というわけで、おれにとっては、明確に昭和の名残が切れた世代によって時代が作られていることが可視化されていて、ちょっと衝撃だった。

現在のちゃおのターゲット読者となる子供に命名した親の世代は「お」を排することを選択したのであり、「お」というのは「男」や「夫」や「雄」だ。

と考えると、なんか、とても良い時代になったような気がする。

いいね。

ちゃお 2017年 04 月号 [雑誌]


2017-04-09

_ 新国立劇場のオテロ

新国立劇場でオテロ。多分、観るのは3回めになる水の都と二重写しのキプロス演出。

冒頭、すさまじいオーケストラの音量と速度で度肝を抜かれる。が、そのあとの合唱が小さい。

あまりのオーケストラの迫力にすごい指揮(パオロカリニャーニ)だなぁと思いながら聴いていたが、どうも違うんじゃないか? とクレドのときに気づく。

イヤーゴのウラジミールストヤノフは、立ち居振る舞いは断然かっこいいし、声も良い、強烈な陰謀家らしい良いイヤーゴなのに、なぜかクレドがあまり聴き取れない。歌い終わったあとのポーズもかっこいいのだが。

舞台下のオーケストラと舞台上の声のバランスが取れていないのじゃないか? という気がしてくる。

花道のような仕組みで、左側を凱旋してきたり、イヤーゴとオテロが舞台に入ってきたりするのは今回初めて知った(前は4階から見ていたのかもしれないが、今回は3階奥で舞台がよく見える)。

幕間終わった3幕から、音量がえらく変わって、合唱や独唱とのバランスが良くなった。どうも、初日ということもあって、1幕2幕は音量のバランス調整に失敗していたようだ。しかし、今度はいささか小さくなり過ぎて迫力がなくなったような(が、3幕以降はオテロの異常な心理に焦点が当たるから大音量が必要なわけでもなく、これで良いのかも知れない)。

演出をよく見ていると、イヤーゴが塔になんの意味があるのかバケツの水をかぶせたりいろいろしているが、どうも塔を回転させるための合図のようだと気づいたり、なかなかおもしろい。

セレーナフィルノッキアのデズデモーナは、自然に揺れる倍音が多い声で、歌唱法も合わせてフリットリみたいだなと思いながら聴いていたが、ここぞというところで豊かには響かない。声はおもしろい楽器だ。その点でいまひとつ感がある。カーテンコールのときに良く見たら顔や体型もフリットリみたいで、そういうタイプの声顔姿の歌手(=楽器)なんだなぁとか考える。

カルロヴェントレはもう何回観ただろうか。立派な歌手だ。

清水華澄のエミーリアは寸言人をさすエミーリアっぽくて印象的(あまり歌がないのだが、歌うときは常に重要な妙な役回りだ)で、カッシオの与儀巧は良いカッシオだった。カッシオは軽薄才子っぽいわりには、ロデリーゴ返り討ちとか実は腕もたつ(か、ロデリーゴは本当に無能なのかどちらかだ)、良きローマ人の若大将の典型みたいな印象なのだが、いかにもそういう声と振る舞い。3幕で呼ばれて登場してくるところとかなかなかかっこよい。演出はイヤーゴに顕著だが、個々の歌手に大見得を切らさせることを重視したかのようだ。

ふと気づいたが、オテロがベネツィアに召喚されるというのは実際にそう指令書に書かれていたのではなく、デズデモーナとカッシオの動揺をチェックするためにオテロが考えた即興なのではなかろうか。

1幕の音量はともかくとしてテンポの良さはずっと持続して気分良い舞台だった。

カーテンコールでは、指揮者と合唱指揮者が手をつなぐ。なんとなく、この形になるのは好きだ。


2017-04-16

_ Visual Studio 2017でclangをコンソールで利用する

VS2015のときは、c2.dll問題とかあってもなんとなくクリアできていたのだが(clangはx86用だということさえわかれば、あとは適切なほうのclang.exeのPATHを設定する)、VS2017では常に失敗するようになった。

-vを付けてやり直せと出てきたので、やってみると、link.exeの起動に失敗している。

おや? と思ってVS2015のclangで見てみると、こちらはlink.exeをフルパスで起動している。ふつうに考えてみれば、MSがclangをコマンドラインで利用できないように一工夫したようだ。本気か?

で、解決策として、clang.exeと同じディレクトリにlink.exeを入れるとか考えてみたが、ばかげている。

であれば、しょうがない。

MSBuildの出番である。

とはいえ、なんかいろいろあるので、AppWizardにコンソールアプリケーションをclang指定で作らせたvcxprojから余分なものを削除することにした。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<Project DefaultTargets="Build" ToolsVersion="15.0" xmlns="http://schemas.microsoft.com/developer/msbuild/2003">
  <ItemGroup Label="ProjectConfigurations">
    <ProjectConfiguration Include="Release|Win32">
      <Configuration>Release</Configuration>
      <Platform>Win32</Platform>
    </ProjectConfiguration>
    <ProjectConfiguration Include="Release|x64">
      <Configuration>Release</Configuration>
      <Platform>x64</Platform>
    </ProjectConfiguration>
  </ItemGroup>
  <PropertyGroup>
    <VCProjectVersion>15.0</VCProjectVersion>
    <WindowsTargetPlatformVersion>10.0.15063.0</WindowsTargetPlatformVersion>
    <ConfigurationType>Application</ConfigurationType>
    <UseDebugLibraries>false</UseDebugLibraries>
    <PlatformToolset>v141_clang_c2</PlatformToolset>
    <CharacterSet>Unicode</CharacterSet>
    <Configuration>Release</Configuration>
    <Platform>Win32</Platform>
  </PropertyGroup>
  <Import Project="$(VCTargetsPath)\Microsoft.Cpp.Default.props" />
  <Import Project="$(VCTargetsPath)\Microsoft.Cpp.props" />
  <Import Project="$(VCTargetsPath)\Microsoft.Cpp.targets" />
  <ItemDefinitionGroup>
    <Link>
      <SubSystem>Console</SubSystem>
    </Link>
  </ItemDefinitionGroup>
  <ItemGroup>
    <ClCompile Include="$(src)" />
  </ItemGroup>
</Project>

Developer Command Promptを使って

MSBuild /p:src=ソースファイル名

で実行する(1ファイル専用)。実行ファイル名はvcxprojの名前になる。

x64の場合は

MSBuild /p:src=ソースファイル名 /p:Platform=x64

Releaseディレクトリに生成されてしまうのが気にくわないが、これ以上調べる気にはならないので、こんなものだな。

clangを使っているかclを使っているかを確認するには、可変長配列を書けばわかる。

char a[strlen(argv[0]) + strlen(argv[1]) + 1];
strcat(strcpy(a, argv[0]), argv[1]));
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