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間違えてマキアリオーリ展を見たので、この日はメタフィジック展に出直し(といってもホテルから3分弱だが)でパラッツォレアーレ。
ドゥオーモの裏の行列はマキアリオーリだとわかったので、中にどんどん入って行った左手の階段に看板が出ていたのでそちらへ進む。マキアリオーリの混雑(といっても入場時だけで中は広いので全然混雑はしていない)と違い、極めてまばらで、100年たっても前衛は前衛なのかなぁと思う。
まずはキリコが山盛り。

それで、シュールレアリスム(フランス)に対して形而上(イタリア)というのを思い出した。
ただし、この展示ではあくまでもイタリア文化として、未来派と形而上学派、動と静、技術革新と内面掘り下げ、同時期の2つの前衛運動。という文脈での展示となっている。
これって、未来派対形而上学派として見ると、風景画の前衛に対する静物画の前衛とも見える。同時代でありながらあまり重ならない運動なところがおもしろい(地理的な違い、たとえば北と南もあるのかな?)
初見だがカラという作家の作品が特に気に入った。

大沼映夫の作品のダミーはこれらの影響を受けているのだろうか? と考える。
デビシス(この人も初見)が23歳で物議を醸したNatura morta occidentale.はすごい。

と思う間もなくサヴィニーオ(この人も初見というか、キリコ以外はほぼ初見)の無題作品は息を呑んだ。すごい想像力だ。

さらにサヴィニーオの1928年の誘惑の島の深化っぷりもすごいが、深化したメタフィジックはシュールレアリスムと違いが薄れるように見える。

と観ていったら、とてつもない作品が出てきてそれまでの作家たちを圧倒してしまった。

誰だこれ? と思ったらダリだった。うーむ、やはり図抜けているんだな。
シローニはおもしろい。未来派っぽいなと思ったら、蝙蝠だったらしい。

遠目にはすごいインパクトだが近寄るといまいちだったのがフェリーチェ・カソラーチ。

2014年と現代の作品だがニコラパーティのスティルスパーティ(静物画の饗宴)は楽しい。

フランク オーゲリーの1987年のウィンストンゲストハウス。形而上の形而下化おもしろい。

影響についていろいろ。オルドリッチのキッスで殺せに引用があるとか。
記念撮影用のメタフィジック空間。

影響の中には当然のようにニューオーダー。

未来派と異なりメタフィジカは、商業主義との結びつきを全く排さず、舞台芸術、建築、インテリア、食器などのデザインにまで影響を与え、現在ではマンガ表現にまで及ぶという、100年の歴史展だった。キュレーターはキュレーションしまくっている良い展示だった。堪能しまくり。
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