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ロッシーニの若い頃の作品ということだが、いつものオペラブッファなので唯一若い頃の作品だなとわかるのは、嵐のシーン(いつも必ず嵐が来る)で大風ふいごや雷ゴロゴロ楽器といった新兵器が出てこない点だけだ。
話はえらくおもしろい。が、実にくだらない。イタリアにトルコの王子がやってくる。イタリアでは年寄夫と肉体もてあまし中年妻がいて中年妻は浮気をしまくっている。それを見たトルコの王子、なるほどイタリア女も良いものだと第3だか第4夫人に迎えようとする。が、王子と相思相愛なのは良かったが、嫉妬されて讒言されて死刑になる寸前に逃げ出してジプシー楽団に雇われたトルコ女と、脱走を手伝ったトルコ青年(この男が作劇上、まったくトルコ女に恋愛感情を持っていなくて、本気で仲間意識(プロレタリアートの連帯感かなぁ)だけのために命をかけて助けまくるのが逆に不自然ですらある)がドタバタドタバタして混乱しまくった末にトルコ女と王子は復縁、イタリア女は反省して夫のものへ戻る。というドタバタの筋書きを詩人が一生懸命練って仕掛ける(コジ・ファン・トゥッテみたいだ)というメタ構造となっている。実にくだらないが、楽しかった。もしおれがベートーヴェンならロッシーニに「君のオペラは最高だ。もちろんブッファ。」というだろう。
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