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日々の破片

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2026-03-12

_ 最後の晩餐

大学生の頃に来たときは修復中で、なんかバスを降りてすぐに入れたのは良いけど、トスカでカヴァラドッシが描いている途中みたいに櫓が組まれていたような記憶ぐらいしかないので、折角なので最後の晩餐を見に行く。

とはいえ、公式で予約しようにも全然取れない。公開されるとすぐにツアー屋が確保するのかな。

しょうがないのでGetYourGuidというツアー屋を使うことにした。

で、前の広場で待っていると、時間通りにどうもギグワークっぽいあんちゃんが二人やってきて、一人がイヤホンと受信機を配って去って行き、残った大学生くらいのやつがガイドをするのだが、なかなかクソ真面目にガイドしてくれるので価格相応かどうかはともかく(定価の5倍弱)不快感はまったくなかった。

驚いたのは本物にはとんでもない感動があることだった。これは素晴らしいものだ。

とにかく絵を見て感動するのは珍しい(だいたいは興趣を覚えるわけだが、それは感動とは異なる。感動とは心が震える状態だ)。

いろいろ自己分析すると、一つは画の位置とサイズがある。人の身長の上にあるので見上げる必要があるのだが、見上げることによる視界の覆い方が怪しい。だが、当然それだけではなく全体の構図、色遣い、個々の表情、そういったものが醸し出すものがただごとではない。そして中央に孤立したイエスが形作る三角形が効いている。そこだけ窓が開いて後ろから光が射す。完璧な画なのだ。ダヴィンチはただものではない。

一方、ガイドのあんちゃんは一生懸命説明しているので気に留めて聞いてみるとテーブルの下の足に注目しろと言っている。言われて見ると妙な感じを受ける(が、説明そのものは聴き逃した)。

日光の眠り猫や三猿みたいな行ったら見るもの名物程度の意識だったが、想像をはるかに超えたものを見た。


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