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日々の破片

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2022-06-19

_ ガイズ&ドールズ

子供の父の日プレゼントで帝国劇場にガイズ&ドールズを観に行く。

舞台はニューヨークはブロードウェイ、1930年代。通りにはばくち打ちがたむろしていて、時折救世軍の行進が通る。

まず舞台のギミックがおもしろい。

主なシーンとなる街角(救世軍の伝道所がある地下へ通じる入口があるビルと、地下鉄の入り口がある)、救世軍の伝道所(というわけで、前のシーンとこのシーンで舞台が上下する)、飛行場のタラップ、飛行機、ハバナのクラブだが、行きのタラップと飛行機のつながりがおもしろいと思ったら、帰りはもっとおもしろかった。タラップが下がると街角の地下鉄の入り口になる。さらに、やたらと広い下水道。幕を閉めるとその手前が14年間も婚約状態のまま放置されている歌手(男が真人間になったら結婚するという約束をしているのだが、まったくばくちから足を洗わないので結婚できないし、男側も自分がまともに家庭を持つことに尻込みしているのでどうにもならない)のショーの舞台となる。

最初、透過スクリーンに大東宝の映画(シネスコサイズ)の始まりが映される。うまくできているので、透過スクリーンの向こうが本物の舞台となっているとは思わず、よくこんなこった映画を舞台のために撮影したなと驚いた。最後も同様に映画の終映が映される。

この開幕の音楽というか序曲が実に良い。音楽では1幕最後の一番の主人公の女たらしのばくち打ちのスカイと救世軍の軍曹のサラのデュエットが美しい。サラが酔っ払って暴れまくるところの元気いっぱい感が実にうまい。マドモアゼルモーツァルトの人だった。

でも、なんか自分でもよくわからないが、最後スカイに頼まれてたくさんのばくち打ちがしぶしぶながらも楽しそうに救世軍の集会に行くところが実に好きだ。

この作品の登場人物のようなろくでもないが愛すべきでもあるばくち打ちがたくさん出てくる作品を以前読んだなと思い出した。

ブロードウェイの天使 (新潮文庫)(デイモン・ラニアン)

(表題作は病気の捨て子の面倒をしぶしぶながら見る羽目になったばくち打ちが仲間のばくち打ちに助けられながら(もちろんブーブー文句を言われまくりながら)育てる物語で、このあたりの本当はいやでいやでしょうがないというそぶりを見せながらも実は真人間的な真情があってくそまじめに助け合ってしまうところのニュアンスがすごく似ている。だから表題の「天使」はもちろん薄幸の孤児のことなのだが「天使たち」にも通じる)

というか、そもそもラニアンがガイズ&ドールズの原作者だったのかと今Wikipediaを読んで知った。


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