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日々の破片

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2009-05-10

_ カモメに飛ぶことを教えたネコ

子供が読めというので読んだ。

港町に生きる誇り高きネコたちが、ひょんなことからカモメの卵を食わずに、ヒナを育て、飛ぶことを教え、そして別れるまでを描いた感動の物語。

と要約するとくずのような話だが、読んでいる最中は一点を除けば、えらくおもしろかった。問題の一点は、あまりに緑の党的に説教臭いところだ。いや、重油を捨ててはいかんだろうが、ちょっとしつこい。

カモメに飛ぶことを教えた猫 (白水Uブックス)(ルイス・セプルベダ/河野 万里子)

挿絵の小さな目のカモメがとても良いが、主人公の太った黒猫がなかなかにいかしている。自分がしていることに懐疑的になりながらも、誠実に約束を果たす。その誠実さが港町に生きる誇り高きネコ、という設定そのもの。ああ、緑の党的説教のほかに、大しておもしろくもない大佐と秘書のネコこんびのどつき漫才もちょっと好みではないかな。

とアラもおれにはあるが、でもいっきに読んでしまったおもしろさ。物語のドライブ感はいいし、最後は反則のようでもあり、そうは言っても言葉は重要でもあり、気持ちよい。

また、真に重要なテーマが全然語られなくて、最後にしまったとばかりに自分たちで説明してしまうのが、そこについては説教臭くなく、いい感じだ。つまり、自分たちとまったく異なるものを受け入れるっていうテーマ。

それにしても、ネコだな。


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