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日々の破片

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2007-10-13

_ やさしくて残酷

La Ligue Du NoirかLa Ligue Noireのどっちかだと思うけど、仔でも子でも良いけど(というか正反対だけど)師はいやだな。というわけで子曰く、

気狂いピエロ [DVD](ジャン=リュック・ゴダール/ライオネル・ホワイト)

パーティ会場で始まり、車に乗ってドライブ。その車は海に捨ててしまい、最後は自爆する、あろんじあろんぞ。

やだもんわるもの (あらんじあろんぞこどもえほん)(アランジ アロンゾ)

ごーごー!かぱちゃん (あらんじあろんぞこどもえほん)(アランジ アロンゾ)

かわいいうさうさ (あらんじあろんぞこどもえほん)(アランジアロンゾ)

(なかむらさんのお子さんにプレゼントしたい「かわいいうさうさ」)

たぶん、誰に訊いてもゴダールの代表作といえば、これになるだろう(例:大森一樹のヒポクラテスたちにはポスターが引用されているとか、たくさん)。今となっては正しい訓読みがされないんだかできないんだか、変な読まれ方をすることが多い。以前、YMOの曲名に微妙にずらしたのがあるのをいいことに影響を受けた映画として、例の3人組がラジオで題名を(正しい読み方で)連呼してたのが話題になったりもした映画である(っていうか、そのとき、childish!という言葉を吐き捨てるのはこういう時なんだろうな、と子供心に思ったものだ。子供じゃなかったけど。思い出したけど、おれ、このラジオ番組聴いてたんだよな。で、あまりのはしゃぎっぷりにあきれてそれから聴かなくなりつつあったような記憶が蘇ってきた)。

イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)

(でも、これは高橋葉介だよな。英語にしたら、ピエロ・ザ・フールじゃなきゃかっこがつかない)

この映画の魅力は色彩にあるのだと思う。もっとも、色彩に関してはウィークエンドのほうがもっと好きだし、クレージュの淡い色彩のロシュフォールの恋人たち(これはドゥミー)のほうがさらに好きだ。

もうひとつはアンナカリーナの魅力。でも、それならぼくははなればなれにのほうがもっと好きだ。あるいは修道女(これはリべット)。

はなればなれに [DVD](ジャン=リュック・ゴダール)

(というか、おれはこれがいちばんすきかもしれない)

ジャンポールベルモンドのいかれっぷり。でもいかれぽんちっぷりなら勝手にしやがれ、おろおろっぷりなら暗くなるまでこの恋を(これはトリュフォー)、キメかたならラスクムーン(これはジョゼジョバンニ)のほうがもっと好きだ。

言葉を語る人たちの姿、たとえばサミュエルフラーとか、であれば中国女のフランシス・ジャンソンの語りのほうがより美しいというか、モード家の一夜(これはロメール)。

この映画の真の魅力は探しても追いつかない引用のばらまきにある。そこら中が引用。いや、それなら僕は新ドイツ零年のほうがもっと好きだ。

つまり、個々の構成要素をとってみればもっと好きだったりもっと魅力的なものは他にいくらでもあるが、すべてが揃って奇跡のように溶け合っているのが、気狂いピエロの魅力なのだろう。実際、これは奇跡なのだと思う。

ゴールデン・セクション(紙ジャケット仕様)(ジョン・フォックス)

standing there, standing there, standing there like a miracle

(そこにおっ立ってるよ、そこにおっ立ってるよ、こいつが奇跡じゃなけりゃなんなんだい)

――Like A Miracle (John Foxx)

さて、ジョゼジョバンニに同名の題に翻訳された作品がある。

気ちがいピエロ (ハヤカワ・ミステリ 1114)(ジョゼ・ジョバンニ/岡村 孝一)

でも、これは関係ない。英語に題を翻訳すれば、history of foolで、確かにフーつながりではあるけれど(ゴダールのはピエロ・ル・フで、ジョバンニ(カンパネッルラー)のはイストワール・ド・フで、かたっぽはインテリ(かな)が激情にかられて狂気の愛へ突き進むものがたりで、後者は悪魔のキューピーのほうの凶器じゃなかった狂気。

広島ヤクザ伝―「悪魔のキューピー」大西政寛と「殺人鬼」山上光治の生涯 (幻冬舎アウトロー文庫)(本堂 淳一郎)

商売商売。

本当の原作者は、この人、ライオネル・ホワイトの『妄執』。ホワイトデイにはリッチーで(コーヒーの)ブラックなキャンディーキャンディー。

逃走と死と (1961年) (世界ミステリシリーズ)(ライオネル・ホワイト/佐倉 潤吾)

(この作品は関係ないけど、この作品しか目録に残ってない)

が、それは全然関係ないはず。たぶん、最初にプロデューサからお金を引っ張るときに、ライオネルホワイトの「妄執」を原作にしたギャング映画を作るからお金をちょうだいという企画書を出したというだけなんじゃないかなぁと思う。

本当の原作は、プレヴェールのパロールパロールパロール。

ことばたち(ジャック プレヴェール/Jacques Pr´evert/高畑 勲)

やさしくていじわる、地に足がついててふわふわ浮かんでて、おっかなくておっかしくて、夜だったり昼だったり、ジミーでトッピー、すっごくきれい
(オレ訳)

という言葉(全然、そこにはものがたり(語りうるものとしての言葉、えっとパロールに対してロゴスでいいのかな?)はないけど、ものがたりは、男と女が出会う。惚れる。でも女は悪人のつかいっぱーで、男の持ってるリソースをいただきます。うむ、だまされた。悔しいから殺してやるぜ。よし、すべてを失ったからグッバイだ。というどこにでもある話(ロゴスじゃなくてミュトスな気もしてきたが、パロールとの対比だとやっぱりロゴスで良いような)をもってくればおけ。こないだカウリスマキもこのものがたりで映画を作ってた)、

地獄の季節 (岩波文庫)(ランボオ/J.N.A. Rimbaud/小林 秀雄)

永遠の発見。毎日。そういえば、3番目のカリブの海賊たちは、緑の光線(これはロメール)と、この永遠を利用してたな。

緑の光線 (エリック・ロメール コレクション) [DVD](エリック・ロメール/マルガレート・メネゴズ)

で、通奏低音にセリーヌが流れる。

セリーヌの作品〈第4巻〉ギニョルズ・バンド(L.F. セリーヌ/Louis‐Ferdinand C´eline/高坂 和彦)

この世は旅だ、冬の旅、夜の旅のうち、からくりさーかす団の道行き。

という感じ。もっともっと引用はあって、当然、すべては知らないし、知る必要もない。

たかが演劇の白夜にあって、個別的な日常を負った観客群に「すべてを見せる」「すべてを聞かせる」などということができるわけないのだ。

――寺山修司

まして、観客の側においておや。

あわせて解体。

ラ・フォリー(紙ジャケット仕様)(ザ・ストラングラーズ)

Le FouとLa Folieは同じ青からでて違う色。本当は、ばかっちょピエロとか、ばかっぱちピエロとか、ピエロばかな子、というような題に訳すべきだったのだと思う(もっとも現在とはニュアンスが違うんだよな。今で言うところのキレルに相当する用語だったんだ)。かっこつけ過ぎて正しく読めなくなるなんてなんてかっこわるいんだろう。これを称して早川義夫の罠と呼ぶ。

かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう(早川義夫)

_ JRubyが離陸したらしい

trunkのJRubyがヤバいことになってる件

とりあえず、現実のアプリケーションとして、PureImageベンチとかを作って画像変形とかやって比較すりゃいいんだろうなぁ(と書くだけでやらない).

#よく見ると速度はえらく向上しているが、ページフォルトが1桁違うんだが。これがプロセスタイムのとんでもない向上分を全部食ってるのかな。(っていうか、まさにJavaですなぁ)


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