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日々の破片

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2004-03-01

_ 聖なる日

3と1だってだけだが。

プログラムは、隅々まで明らかでなければならない。と思う。トランザクションのACID特性にならっていえば、常に同じ結果を生むこと(さて何特性でしょう? 時間や空間に関することだな)、誰が書いても同じ結果を生むこと(究極には誰が書いても同じコードであること)(これは非属人性だな)、他に何かある? といった特性が必要だ。

プログラムについて書かれたものも、同様に、隅々まで明らかだといいなと思う。ここでは推敲は、言葉の平明さと明確さを意識する。こちらは、書かれたものである以上、もうちょっとブレが無ければつまらんな。しかしブレは例の選び方とか応用範囲(狭ければ入門用だし広ければ上級用だ)といった方向でなければならないだろう。つまるところ実用性が重要だ。

だから、できるかぎり、それ以外のことは、曖昧でデタラメで韻文的で、しかも散(乱した意味から構成される)文でありたいと考える。考える。

オノマトペは名前がオノマトペだから素敵なんであって、多分、オノマトピでも楽しそうだけど、ギオンじゃつまらない。そこでオノマトペという言葉から元の意味をはがして、言葉の持つ響き、そこから生まれる感覚、そこから想起されるなにか、しかもその時点で(表層的な、なぜなら深層的であれば、その時点ではなく、次の時点や、その次の時点や、へたを打てば永遠にそれがついて回ってしまうかも知れないじゃないか)浮かび上がってきたもの、そういったものに焦点を当ててみる。

したがって、記録された言葉の連なりであっても、それを見返す時点でまた、異なった意味を持つ可能性が出てくる。

バッハ:ゴールドベルク変奏曲 (55年モノラル盤)(グールド(グレン)/バッハ)

グールドの演奏がそんな感じだ。バックハウスは常にバックハウスで、コンテキストはバックハウスが持つ。1回聴いても2回聴いても同じ音が聴こえる。グールドの演奏ではコンテキストは音源には刻み込めない。だから、聴くたびにグールドかも知れないが、異なる印象を得ることができる。少なくても成功している幾つかは。

記録されたもので、そのような即興性を持てるのであれば、常にベストなコンディションを要求されるコンサートを回避するのは、当然の帰結だ。と思う。体、弱そうだし。心臓病のロボくん。

どのどんぐり? と訊かれてでたらめでてんでなっていないのだと応える精神。どっどどどっどっどとリズムは違えど、そんな感じで吹き過ぎて行く。

音楽はどこから生まれたんだろう?

儀式はなんのために始まったんだろう?

幸いなことに、言葉には、辞書的な意味のほかに、コンテキスト依存の意味、記憶に結びついた意味、その記憶は社会的であったり(9.11という数字の羅列の意味とか)、個人的であったり(しょわんとか)、歴史的であったり(ルビコン河とか)、民族的であったり(井戸とか)、党派的であったり(いろいろあるな)、幾重にも花弁を持つ花のようなものだ。中心にあるのは辞書的な意味ではなく、単なる穴だろう。すべての意味を吸い込む穴だから、意味は生まれては吸い込まれていき、人によって見えたり見えなかったり。

と考えると、プロトコルに乗っ取った、複数の人間との間で意味のやり取りが可能な言葉の連なりというのは(その相手は、数秒後の自分でも良いわけだ)、まったく数の世界の中に浮かぶ自然数とか、宇宙の中の地球とか、50億の中のおいらとか、のようなもので、たまたま、奇跡的に、そこにあるだけだという事実にちょっとは驚きたいものだ。が、割と通じるんだよね、これが。

そいつが、つまり、理性の箍(って漢字が出てきたがあってるかどうかわかんないけど見かけないからこいつにしてしまえ、と説明するメタデータ)ってやつなのだ。あーくだらない。


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