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日々の破片

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2022-03-20

_ ブレンダンとケルズの秘密

ウルフウォーカーですっかり気に入ったトム・ムーア(ソングオブザシーも良かった)のブレンダンとケルズの秘密(この邦題は意味がわからない)がアマゾンプライムの無料になっていたので観た。

バイキング(サクソンだろうからそのうちイングランド人となる)の侵略時代、町を守ることで頭が一杯の修道院長とケルトの装飾師(非文字文化なのか書物は装飾的な絵によって表現されるので著作家ということになる)に憧れる甥、仲間の装飾師、森を守る白い狼(おそらく4代先はウルフウォーカーに出演するのだろう)のお話。

甥っ子は院長よりも島の修道院から避難してきた(というよりもバイキングに皆殺しにされて火をつけられたので帰りようはない)装飾師から未来への書の共同執筆を頼まれる。大喜びで引き受けるのだが、そのためには緑のインクを作るために森に木の実を取りに行く必要がある。しかし院長はバイキングの襲撃を恐れるあまり甥っ子に修道院(となっているが町の城壁だな。パシフィックリムを想起した)外へ行くことを禁じている。甥っ子はそうはいっても抜け出して森へ行くと狼の群れに囲まれてしまう。そこを不思議な女の子に助けられて無事木の実を取ってくる。さらには、細部の描画用の虫眼鏡(となる魔物の眼球)のために、森の深部へ怪物を退治に行くことになる。当然、院長との軋轢があり修道院の地下牢へ閉じ込められてしまうのだが、そこを女の子や他の装飾師の助けがあって抜け出し、無事魔物を退治して眼球を得る。

しかし院長の予測通りバイキングは襲撃する。しかもせっかく作った城壁がなんの役にも立たない。というか城壁は立派なのだが、門が単純で院長(城壁設計者でもあり、その設計に全力を傾けすぎて装飾師ではなくなってしまった)の能力には疑問符がつく。

襲撃中に島から来た装飾師と甥っ子は森へ逃げ出しそのまま放浪生活となり、一方修道院では襲撃から逃れた人たちの新しい暮らしが始まる(いや、放浪生活に入る必要なかっただろう? とか思わなくもないが、放浪はすべきなのだろう)。

そして甥っ子は放浪の末、無事未来のための本を作り上げて帰還する。

白い狼が途中で完全退場(最後に顔見世はする)するのにはちょっと驚いた。物語的に狼の仲間になるのかと思ってしまって観ていたからだ。おそらくウルフウォーカーからの類推だろうが、逆にトムムーアとしては白い狼の仲間にするほうが良かったか? とウルフウォーカーに繋げたのかもしれない。

ブレンダンとケルズの秘密(吹替版)(斎藤楓子)


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