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日々の破片

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2020-07-19

_ 劇団四季のアラジン

汐留の電通四季劇場でアラジン。見なくても、劇団四季だから演者は上手だろうし演出はちゃんとしているだろうし、音楽はメンケンだし、筋立てはディズニーだからつまらんわけがないわけで、そういう意味ではそれほど見なくても良い舞台ともいえるのだが、家族の誕生日記念というわけでなかなか良い。

入場時はいつやられたかわからないが検温と手へのアルコール吹付、マスク必須(能書きだとCOCOAのインストールなども求められているが、特にスマホチェックがあるわけではなかった)。トイレを出たところにもアルコールガールがいて手に吹き付けてくるのはちょっと驚いた。子供連れが多いから、可能な限り安全策をとっているのかな。

筋立ては大体アニメ版と同じだが、アブーという猿の代わりに、不良仲間が3人(リーダー格と、太っちょ、銀河鉄道の夜のマルソーみたいなやつ)で、2番目の願いが海に放り投げられるかわりに3人と一緒に牢屋に閉じ込められることに変わる(主演を休ませるためだろうが、この3人のやたらと長いアドベンチャーの歌があるが、テンポも演出も良いので悪くない)。同じくイヤーゴがオウムではなく、とてつもなく頭が悪い(すぐに敵対者を殺そうと言い出す)阿諛追従の塊のような人間として描かれている(オウムのもつ突如として入る客観性もなくなっているのでちょっと気分悪いくらいに極端だな)。あと、魔法の絨毯は猿と同じく人間が演じるのは無理があるからだろうが、単にジーニーが寄越す王子様セットの備品となっている。

逆にラストでジーニーが旅立つときにアロハを着ているというのがネタ的に踏襲されているのもおもしろい。

trust meは言いまくる設定でジーニーにまで言うのはちょっとおもしろい(し、そこは筋に合っているのでむしろうまいと思った)。

バルコニーのシーンからの絨毯の旅は単に月(地球かも知れないけど)がくるくる回るだけなのだが、すばらしい。アニメを見ている前提だろうけど、駆ける獣の大群が月に映るところの美しさや、時たま出てくる流れ星など、舞台表現としては抜群ではなかろうか。

それにしても、アニメもそうだが、ランプを擦られて10000年の眠りから覚めての大暴れはとてつもない。

確かメトライブビューイングのジークフリートのバックステージインタビューで、デボラ・ヴォイトかそれともジークフリートの歌手かどちらが言ったか忘れたが、最初から全力で歌いまくりながらファフナーやミーメを退治して、ヴォータンの槍を折ったりしながら岩山を駆け上って、さらに火の輪くぐりまでして来たジークフリートに対して、10数年ぐっすり眠って元気いっぱいのブリュンヒルデと一緒に歌うのは地獄というようなセリフがあったが、ジーニーもブリュンヒルデみたいに元気いっぱい歌いまくるのがおもしろい(し、死にそうに大変な気がする)。

アラジンの一番の肝は、しかしホールニューワールドではなく、10000年の退屈から目覚めたジーニーの大暴れと、アラジンとの友情にあるわけで、やはり最後に解放されるところは感動的だ。

あと、地味ながら王様が実はえらく開明的なのも気分が良いが、それにしては市中の貧富の差の激しさはもう少しうまく統治できないのか? という疑問にはなる。

アラジンの人は歌もセリフも抜群で、声質もオリジナルみたいな人をうまく配しているのだが、特に最初の時点のベストのみの衣装だと首がなくて妙な印象を受けた(普段は演者の外見は気にしないのだがなぜか引っかかるので、僕にはすごく首は気になる点らしい)。


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