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日々の破片

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2012-07-18

_ ケヴィンケリー著作選集2を読んで、日本の歴史に思いを馳せる

おもしろい時間のつぶしかたのひとつに、技術のトレンドを眺めて来るべき将来の姿を想像するってのがある。

で、同じような楽しみを味わっているどころか、それをうまくマネタイズしているらしいケヴィンケリーという男がいて、達人出版会から著作選集の2が公開されているので先日買ったアンドロイドタブレットに入れて電車の中で読んでいるわけだ。

で、そういった来るべき未来を想像してそちらからこちらを眺めるという趣のエッセイの中に唐突に過去へさかのぼる話が出てきた。

自分が生まれた年に死んだ人間に対して自分を生まれ変わりと考えることを逆にたどって、生まれた年に死んだ人間が生まれた年に死んだ人間……と連鎖させると13世代で1000年戻り、さらに13世代でキリスト生誕にまでたどれるということを、Wikipediaで人物を調べながら書いたエッセイだ。

実はときどき似たような(人間の年齢と歴史を相対化する)ことを考える。50億の人類がいるということは、一人ひとりの1年の重みというやつだ。今、各自の1年はパラレルに流れているが、こいつをシリアライズすると、地球がまだ誕生する前になってしまう。

48億の妄想 (文春文庫)(筒井 康隆)

(おれが生まれた頃ですら、人類の1年を直列させると地球が生まれる前の宇宙を見られる)

今年1年人類がそれなりに平和でいられて良かったねと大晦日には語られるのだが、その人類の1年の集積っていうのは本当にものすごい。酸素が爆発しまくっているところに植物が生まれバランスされていき羽毛でふさふさの恐竜の足元を毛でふさふさの小さな生き物がちょろちょろしはじめ、というのを余裕でたどれる長さだからだ。

で、話は戻って、ケヴィンケリーが描くその13世代と13世代を眺めていて、なんでこんなのが出ているの? と一瞬、不思議に感じたのが、最初の13世代の次の13世代の筆頭の『Emperor Reizei of Japan 950」だ。へ? 冷泉? なぜここにそんなものを持ち出すのだ? となるのは最初の13世代とは明らかに選択が異なるからだ。

1011年に死んだ人間を見ると神聖ローマ帝国のマインツ大司教を選択しても良かったのだろうが、この時代になると記録が残っているだけでも大したものだということになる。

そこでアメリカがたかだか建国250年、コロンブスの一行が乗り込んでからもせいぜい500年、それに対して少なくとも大化の改新(645年)以降はそれなりの記録が残っているわけだからなぁと遠い昔に考えを巡らせながら、それがたかだか20世代分=並列させれば20人で40人学級の半分で到達できるというのがおもしろい。


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