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日々の破片

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2008-10-07

_ 正鵠は得るもの失うもの

otsuneさんのtumblrにおもしろいのがあった。

練習帳

注:この「的を得た」という表現をあげつらって、“「的を得た」なんていう子供なみの日本語の間違いを堂々とHPに載せているくせに、よく他人の非難ができる”などと書いている掲示板があります。これはよく流布している無知からきています。

で、それに対して

このQuoteがすべてデッチアゲだったら面白いなぁ。角川漢和中辞典とか字通とか調べてウラをとる人なんかいないだろうし。
と、zokerという人が書いている。

よろしい、諸君。ならば、旺文社に対抗して学研の漢字源だ。

漢字源 漢字検索用CD-ROM付(藤堂 明保/竹田 晃/加納 喜光/松本 昭)

「正」を引く。

【正鵠】……(2)転じて、物事の急所・要点。「正鵠を射る」→本来は「正鵠を得る」

というわけで、本来が好きな原理主義者の人は、大いに得るように。

つまりは「得失」で一揃いということか。

というのはわりとどうでも良くて、「得」を調べてみる方が良いわけだ。

(2)動|える。うまくあたる。つぼにはまる。[対]失(はずれる)。「得意(思うとおりになる)」「不思而得」(中庸)

なるほど。少なくとも意味としては「的を得る」と書けば、それは「的にうまくあたる」ことなのだから、まったくおかしくないということであるな。

(そもそも論として字の成り立ちについて漢字源では、手で貝を拾得するさまに行人偏を加えることで、横にそれず、まっすぐずぼしに当たる意を含むとしている)

#ということは、これまで散々正鵠を射てきたが、実はそれは当を得ていなかったということで、ときどきは正鵠を得るようにしたいものだ。

言葉として口にする場合は、おそらく「的を射抜く」というのが正しいのではないかと思う。射るというのは矢を放つ行為に過ぎず、少なくとも当たるところまでは含まないと言えば、それはその通りだろう。あと、面倒だから「当たる」と書いているが、これも本来は「中る」と書くべきだな。


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