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日々の破片

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著作一覧

2016-05-05

_ 本屋のズートピア

イオンの東雲に行って妻が買い物している間に子供と未来書店。

で、書店の子供売り場にズートピアコーナーができていて子供と年齢別の本の絵が似ている似ていないとか、幼児用が無理やり終わらせていてすごいとかやっているときに張り紙に気付いた。

ズートピア (ディズニーゴールド絵本)(ディズニー)

(無理やり終わる幼児用)

ズートピア (まるごとディズニーブックス)(ディズニー・パブリッシング・ワールドワイド)

(たぶん小学校低学年用。絵がちょっと違う気がする)

ズートピア (ディズニーアニメ小説版)(スーザン・フランシス/橘高 弓枝)

(たぶん小学校中学年より上用)

本屋の中に動物たちが隠れているから探そうと書いてある。

まさか国語辞典のページ3と4の間に挟まっているというようなことは無いだろうから、なんだろうね? 見当たらないけど、とか言いながら歩きだすと、チェックシートとペンが入り口の柱の陰に置いてあるのを発見。ということは、ちゃんと何かがあるらしい。その何かとは何だ? ということで、とりあえず探してみることにした。おれはチータを選ぶ。

しかしわからん。と思ったら、子供が2つ見つけたと言って、1つを示した。なるほど、そういうことか。では、ここにいるに違いないと指さしたら、タヌ山ポン介がいて、おおそういうことですかとどんどこ見つかる。

が、うまく隠れているのが2か所(ただし同工異曲なので1つがわかると芋づるに2つ目もあわかる)、なるほどそう来たかが1か所(おれが探す予定だったチータ)、最後はまあそうだよねが2か所という具合に全部見つけてしまった。

で、せっかくだから店員に大人がやっても良いか? と断ってからチェックシートを手に取ると、ほぼ答えのようなヒントをくれたのには参った。先に終わらせて良かった。

で、ポストカードをお土産にもらっておしまい。

途中、探している子供を見かけたがチェックシートを持ってない。確かにチェックシートの置き場所が悪すぎる(こちらも、たまたま見つけたようなものだ)ので、教えてやろうかとも思ったが、子供に声かけるのは危険なのでやめといた。


2016-05-03

_ tDiaryをv5.0.0に更新

正直なところ、ディレクトリ構造が様変わりしているのであまり積極的に更新したくはなかったのだが、アマゾン書影のせいで緑の鍵が出てこない(chromeの場合。IEはEVSでないと緑にはならないから関係ないようで実際はまったく鍵が出てこないのでもっとシビア)のが気になっていた。

で、15周年パーティのときにhsbtさんに聞いたら「最新にすればおけ」とのことだったので、更新。

・元の.htaccessをv5.0.0のほうへコピー

・tdiary.confの設定内容をtdiary.conf.sampleへ反映してtdiary.confという名前で保存(というか、まるまるコピーでも問題なかった。このあたりのマイグレーション問題を避けるようにできている点はtDiaryの美徳)

・rdfが無いのでcp -p で元のをコピー

・imagesディレクトリが作成できずにinternal server errorになったので、imagesディレクトリを手で作成(これ何に使ってるんだろう? - 絵日記用か。全然使ってなかったのでパーミッションがwww-data書き込み不可になってたので修正)

イタチのような顔

おしまい。

素晴らしい。

_ 夜のロンド

エトワール広場を読んで疲れたので一旦休止したパトリックモディアノの続きを読んだ。

2作目にあたる夜のロンドはまさにゴダール風でめっぽうおもしろい。占領下のパリを舞台にレジスタンスの都市ゲリラ(RCO)とゴロツキの私設警察のそれぞれの2重スパイとなった男(スタヴィスキーの息子を自称する)の大活劇で最後はベントレーに乗って悲壮なカーチェイスで終わる。

最初わけのわからない場所でわけのわからない異様な人々に囲まれてモンフィス、マシェリ、モナンファンとルビが振られた「ねえ君」で呼ばれる語り手は、赤毛の盲目の老人とその連れである幼女(ときどき老女)を庇護しながら暮らしていることが語られる。

すさまじくわかりにくい会話から語り手はレジスタンスに潜入した警察のスパイとわかる。警察はレジスタンスを襲撃する予定だ。だが、首魁のランバルは謎のままだ。(マリーアントワネットはいない)

主人公はレジスタンスに加わると、中尉(一味の首領)から私設警察への潜入と二人のリーダーの暗殺を命令される。主人公は受ける。ランバルとは語り手に対して中尉が与えた名前だ。語り手は元々薄い帰属意識とアイデンティティの曖昧さのままに、どちらの指令も先延ばしする。

歴史がわからないので推測だが、中央政府がヴィシーに移動したことから、パリの警察機能は半停止状態となり、そのためゴロツキとギャングによる私設警察が委託警察業を営んでいたようだ。彼らはゲシュタポ(あるいはヴィシー政府)から逮捕権と財産の接収権を与えられている。語り手は豪邸に暮らす。

主人公の意識には、戦後のナチ協力者裁判が何度も出てくる。すると主人公は戦後まで生き延びたのかも知れない。すべては夢かもしれない。

盲目の老人と幼女(ときどき老女)は実在しない。

これは大傑作だった。

エトワール広場/夜のロンド(パトリック・モディアノ/有田 英也)


2016-05-01

_ ズートピア

4/30の朝に5/1の回を予約したら(渋東シネタワーという名前がいつのまにかTOHOシネマズ渋谷と名前が変わっていたが、シネがまずかったのかなぁ(と思ったが、TOHOシネマズに名称を統一したんだろうな))すでにほとんどいっぱいで不思議になりながら、券種を入れようとしたら大学生の割引がない。いくら探してもない。そのかわりファースト割引というのがあって、しばらく考えてしまった。それにしては同じ割引率の他の券種はあるから、ticetTypes.Where(t => SpecialDayTypes.Where(st => targetDate == st.Date).Any(st => t.Price <= st.Price).Union(SpecialDayTypes.Where(st => targetDate == st.Date))と、等号を入れてフィルタリングしているようだ。

犬猫豚(免許の更新やデモでぶーたれていたと子供が指摘してきた。たぶんあれは猪だと思うがそういわれてみると豚だなぁ)乳牛(野牛は準主役だが)山羊と家畜はいないんだなと思いながらも羊がいるのがちょっと不思議な気がしないでもないし、各国語版ではニュースキャスターがその国固有の動物(日本は狸で中国はパンダらしい)で、しかし本編のなんでもありのズートピアにはそれらの外国人が姿を見せないところとか、練り込み過ぎて逆に不思議になっているところもあるなぁとか、あとになって考えるとないわけでもないが、当然のように良くできている。

うさぎが記者会見で有頂天になってきつねに衝撃を与えるところとかうますぎて(うさぎときつねの演技が)見ていて思わず目をふさぎたくなるくらいだ。すさまじくうまい。

親切のフォワードという親分のセリフは何かのもじりだと思うが(すさまじく強調していたからだが)わからなかった。転送することとふつうに送ることを同じ言葉で表現するというところがおもしろい(英語と日本語の関係が。元の概念が異なるのだろうけど、sendとforwardの使い分けはどこにあるのだろう)。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

_ よしき [家族の都合で3回見ました。豚はニュースレポーターにもいました。でも馬もいないし確かにあまりにも馴染みのあるものは避け..]

_ arton [あ、訳語はわかりません。字幕を読み損ね時は音を聞いて補い合わせてるので、フォワードは音で、親切(読み損なっているので..]

_ arton [ペイフォワードという映画があるのは知っているのですが、映像的にゴッドファーザーに復讐が復讐を呼ぶみたいなセリフにフォ..]


2016-04-30

_ Ruby-2.3-x64.msi ((2016-04-26 revision 54768) [x64-mswin64_100])

2.3.1p112のx64版MSIパッケージを作成しました。msiのバージョンは1.1.0となります。

DXRuby 1.4.1を復活させました。

ダウンロードはここから

_ Ruby-2.3.msi ((2016-04-26 revision 54768) [i386-mswin32_100])

2.3.1p112のx86版MSIパッケージを作成しました。msiのバージョンは1.1.0となります。

ダウンロードはここから


2016-04-27

_ なぜUnixはUnixなのか(Unix考古学を読み始めた)

アスキーの鈴木さんにUnix考古学を頂いたので読み始めて、シェヘラザードの代わりに寝台の脇に置いて何夜か過ぎて大体半分読んだ。

抜群におもしろい。単なる読み物としてもおもしろいのだが、おおそういう理由でそうだったのか/こうなっているのかという説明が(あとがきを読むと、筆者は類書をネタにしているのではなく(ゼロではないだろうけど)、当事者たちのログや論文を読むことで事実関係を掘り起こして推測して結論づけたりしている。なるほど、その作業は電子の地層から掘り起こして塵を払ってつなぎ合わせて当時を復元していく作業にそっくりだ。それで「考古学」なのだな)なかなかに快刀乱麻で読んでいて実に楽しいのだ。

まずまえがきにぶっとぶ。

読み進めて次の文章に腰を抜かした。

人づてに聞いた話だが、著者の藤田氏は1970年代生まれよりも若い年代に本書を読んでほしいとのことだった。

それは若くない。とつっこみたくなるが、落ち着いて考えてみると、もし仕事を初めてから本格的にマシンに触るようになったとすれば1975年生まれの人がマシンに触るのは大体1990年代後半、すでにWindows95でマイクロソフトがふつうで、触りたければLinuxが使えるようになっていて、BSDは1994年に4.4で打ち止めている。確かに1970年代で若いということになるのだった。

第1章のプロローグがまずおもしろい。ものの本なら1行で「Multicsへの反省からトンプソンとリッチーが職場に転がっていたPDP-7を利用してUnixを開発した」で済まされるところを、きちんと掘り起こしていく。

・MulticsがGEを中心としたプロジェクトだったこと

この時点で、あー、IBMに敗れてコンピュータから手を引いた(後にウェルチで有名になる)GEかと歴史から消え去ったかっての覇者が突然出てきて驚く。するとMulticsが今どこにも存在しないのは、それが失敗プロジェクトだったというよりもGEがコンピュータ市場から撤退したからじゃないのかという巷間の歴史に対する疑念が湧いてくるわけだ。

・一方IBMはシステム360の開発で困り抜いて人月の神話が生まれる

というわけでOSの開発というものが、神話化してしまってビジネス的にはありえないプロジェクト化しつつある(と、ここでブルックスが乱入してきてびっくり)

人月の神話【新装版】(Jr FrederickP.Brooks/滝沢 徹/牧野 祐子/富澤 昇)

(読めと本書でも語られている)

・ベル研(ここではBTL)は途中でプロジェクトから撤退

・AT&Tとしては独禁法がらみの縛りでコンピュータビジネスに手を出せない→ビジネス上の意味がない

となり、でっかな会社で失敗プロジェクトに属している社員が存在感を発揮するためには何をすればよいかというMulticsプロジェクト出向社員たちの命運はいかにというこれまで考えたこともなかったストーリーが始まる。

それにしてもかってALTO(というかSTAR)が超高級ワープロとして客先のコンピュータルームに置かれていたのを思い出して、1980年代初頭あたりまでは、普通の人たちには用途がわけわかなマシンを文書整形機として予算を獲得したりするものだったのだなぁとか隔世の感に打たれるのだった。(つまり、Unixはベル研の中でroffシステムとしてプロジェクト化されたのだった。で、実際にUnix-1は特許対策局で実用に供された)

・最初のUnixはPDP-7にハンドアセンブリして記述された

・トンプソンが作ったアセンブラは手抜きなので出力ファイル名は常にa.outとなる(ってことはaはアルファベット最初の1文字以上の意味ないんじゃないか?)

・Cが出てくるのはずいぶん後の時代

・高級言語の必要性から、最初トンプソンはFORTRANの実装を宣言していた

・すぐにあきらめてBCPLの実装を開始

・コードの断片が出ているが、LETでローカル関数を定義して地の文で呼び出している(C++で王の帰還となった「//」はBCPL)

・トンプソンは{}が好きらしい

・B誕生

(BCPLは僕にとってはAmiga OSの記述言語として印象深いのだが、イギリス生まれだったと知って、それでメタコムコ(イギリスの会社。Amiga OSの実装を担当)はBCPLを使ったのかとちょっと納得した)

と、ずいぶん迂回している。迂回している原因はPDP-11用に型を入れたかったで、というのはPDP-11がワードマシンではなくバイト(オクテットの意味だと思う)マシンだったから(なぜワードマシンからバイトマシンになると型が欲しいかというと、charとintの使い分けが空間的にも時間的にも効率に影響するからだ)

ブレークスルーになっているのがTMGという別のプロジェクトで作られたパーサジェネレータだとか、初期の開発時の超くそめんどうそうなクロス開発とかの様子がまたむちゃくちゃおもしろい。おもしろすぎるくらいだ。

・fork/execはMulticsに並ぶARPAの別プロジェクトのProject GENIE由来(GEがついているくらいでこれもGE。MulticsがMITならGENIEはUCB)

・パイプの必要性を説いたのはダグマクロイ(本書では人名は原語表記なので、このカタカナがそれなりに正確かは知らない)で、最初トンプソンもリッチーも必要性も重要性もまったく理解できなかったが、あまりにダグマクロイがしつこいのでトンプソンが1晩くらいのハックで実装してみた。結果、全員が口あんぐりするくらい有効だった。

(というような、今では当たり前の機能が全然存在していなかった時代に、誰のどのような思い付きや必要性から実現されていったかが説かれているところは取り分けおもしろい)

Unix考古学 Truth of the Legend(藤田 昭人)

で、この書籍の価値は? と聞かれれば、もちろん一つは大きな読書の楽しみであり知的好奇心に対する栄養なのだが、それだけではない。

その時に存在しなかった未来が手作りされていく感覚で、それが消費者目線ではなく利用者=開発者目線のところだ。その点からパイプのエピソードは衝撃的(roffのところも実はそうだ。ビジネスの話でもあるわけなのだった)。

それにしても、これは労作だ。著者は良い仕事をしているし、英語化して海外の人たちにも読んでもらいたいものだな。

(2/3はUNIX USERの連載に手を入れたもので、1/3は書下ろしとのこと)


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