トップ 追記

日々の破片

Subscribe with livedoor Reader
著作一覧

2015-02-01

_ ゴダールのLINUX

シネスィッチでゴダールのさらば、愛の言葉よを観る。

ゴダールには不要なので事前の知識一切なし(いや、ゴダールだという知識はあるわけだが)で行ったら入口で100円払わされて3Dメガネを買わされて驚いた。3Dなのか。

まあ、ゴダールはフィルムからヴィデオへの移行も早かったし、驚くことでもなかった。

初日とあって、会場も8割は埋まっている。

で、始まると、字幕が浮くのは普通として、黒地に白で2D、浮かべて赤字で3Dと出してきて会場に笑いが走る。実に微笑ましい。楽しみまくって作ってる。

アデューの読み替えが繰り返されて、1自然が始まる(という章立てなのかと思いながらみる)

本屋の壁側から売り子、机、買い手と3Dで映る。ソルジェニーツィンの収容所列島を読む男、副題は? 秘書なのだろうか女性が何かすると、ググル必要はない(tu n'as pas besoin ? googleとか言っていたようだから正しい訳っぽい)なぜなら表紙に書いてあるとか言う。iPhoneを映す。すべてが斜めで、異様な気持ち悪さ。静止したカメラでの撮影のようなのだが、3Dで斜めなのですさまじい異化効果がある。おもしろい。これまでウィークエンドではグルグル回しながら撮影したりすることで、つまりカメラの動きで生み出していた不自然さを、奥行きと斜めなことで表現している。こういうこともできるのか。あとから、シェリー夫妻とわかる若者。遊覧船。2重に映した平面をそのまま提示。

2隠喩。ほぼ全裸生活をしている中年の浅黒いひげの男と少し若い女性。おれが映画を観始めたころはこういうシーンはスクリーンの下半分が見えなかったのだが、今はおっさんのちんちんがもやもやする以外はクリアなので少しだけ時計の針が先へ進んだことを実感する。

トイレの取り合い。おっさんは平等を力説する。シャワールームに血が飛び散る。

ヘリコプターが着陸に失敗して爆発する。

1自然。章立てというわけではないのか良くわからないが、2つのパートの切り替えらしい。元のシーンを置いたまま女性が右に移動した先のカメラに映り、つまり3Dに3Dに重ねたシーンでは干渉しあってなにもわからない。

新しいおもちゃを手にしていろいろ試しているのが良くわかる。以前、こういうのをモッコスで観たことがある。シュルレアリスムに近いドイツの人(ハンス・リヒターという名前だった記憶があるが、高名な指揮者の名前と同じだから間違っているかも)の真昼の幽霊とかいうような題だ。カメラを静止する。人物を動かす。カメラを停止する。人物を移動させる。カメラを回す。瞬間移動や突然の消失。を思い出した。せっかくの新しいおもちゃなのだから、エンターテインメントだけに利用させる必要はない道理だ。

相変わらず音楽は切れる。マリアのが印象的だったがさらに先鋭化しているように感じる。ベートヴェンの7番は普通に切れる。

驚いたのは清められた夜(隠喩パートで子供を作るかどうかの議論のところだ)dの異化で、左と右のレベルをずらすことでぶつ切れにすることなくすさまじく印象的となる。

犬がガソリンスタンドに居て、それが車に乗り込んでくる。男は追い出そうとする。女性は飼おうとする。(この2人は自然のiPhoneと本の2人だろうか)

犬は置き去りにされる。犬は川を流される。子猫物語の猫の運命をたどるのだろうか。

犬はさまよう。

シェリー夫人はフランケンシュタインを執筆する。シェリーからペンを受け取り、

すさまじい筆圧で字を紙へ刻み付ける。凄まじい音響の暴力で死にたい。

トイレをおっさんが占領しカカの平等を力説する。バスタブは血に染まる。

マイクは風の音を拾いハウリングする。

遊覧船は進む。

犬は年を取り横たわり死を待つ。

誰も読むことができない速度でクレジットが流れる。

機材。SONYは読めた。最後にLINUX。スタッフに3D編集ソフトを開発させたのだろうか?

すさまじく面白かった。こんな面白いゴダールはモーツァルト以来だ。物語が時間軸をたどらないゴダール映画の中では最高なのではないか? (ドイツ零年より遥か先、愛がつくが世紀の数世紀先、物語があって集中を持続させやすい映画としてもこれだけ面白いのははなればなれ、そうか例によってナレーションのうまさが効いているというのもありそうだが、はなればなれと同じくらいには面白かった)

人にはおもちゃが必要なのだなぁ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ はら [東京はええなー]

_ arton [たまには遊びに来てくださいよ]


2015-01-27

_ ASRのrubygems

新年会のじゃんけん合戦でServerspecを勝ち取ったので読み始めた。

Serverspec(宮下 剛輔)

書籍としてはなんか妙なところはあるのだが(たとえば、「なぜそうではないか」「なぜそうしないか」の説明がしつこい)、どう読んでもserverspecを利用するのは正しい。世の中、良いものがどんどん出てきて実に良いことだ。

妙なユースケースだが、サーバーを手作業でセットアップすることが前提だとして(セットアップ台数/年が非常に小さくて、かつ作業者にCIという概念もなければ使うつもりもないとして)、そういうサーバーに介入できるのが障害時だとしたら、とりあえず調査を手っ取り早くするためにspecをきっておけば具合が良さそうだ。

では試してみるかと、Windows Server 2012の仮想マシンを用意して(ディスクが空いていたのでLMDEにOracle VirtualBoxをaptitudeしてから)試そうとした。

で、Ruby-2.2-x64.msiを導入して、おもむろにgem install serverspecとしたら、

C:\Users\arton>gem install serverspec
ERROR:  Could not find a valid gem 'serverspec' (>= 0), here is why:
          Unable to download data from https://rubygems.org/ - SSL_connect retur
ned=1 errno=0 state=SSLv3 read server certificate B: certificate verify failed (
https://api.rubygems.org/specs.4.8.gz)

??

で、いろいろ調べるとすぐに見つかるのはRubyInstallerはWindowsネイティブコンパイル時のパス設定のバグでRubyGems2.4系を入れていないからRubyGemsのpemが古いというイッシューだ。

でも、おれのパッケージはVC++バイナリインストール用だからそれはまったく関係ない。つまり、RubyGemsは最新を同梱しているからpemが古いということはない(はず)。

でも待てよ? そもそものcacert.pemはどこにあるんだ?(というか、Windowsマシンでgem installを使ったことは一度もなかったから気にもしていなかった)

まずそこからだというわけでhttp://curl.haxx.se/ca/cacert.pemをダウンロードして環境変数SSL_CERT_FILEでポイント。

set SSL_CERT_FILE=C:\users\arton\Downloads\cacert.pem

で無事gem installに成功。cacert.pemの格納先と環境変数の設定は後でちゃんとやる。


2015-01-25

_ 新国立劇場のさまよえるオランダ人

飯守泰次郎自身の指揮によるさまよえるオランダ人。

始まるとテンポの速さに驚いた。が、全体が速いわけではない。とにかくメリハリの付け方のうまさはいつもながら舌を巻く。

ゼンダのバラードの間、おばさんはどこか(多分糸車の裏)に隠れている。

カーテンコール。親父がプロンプターに握手(あまり見ないのでちょっと目立った。何か助けてもらったのだろう)。はじめて見たが、合唱指揮の三浦(名前忘れた)に飯守が握手して最前列で手をつなぐ輪に加えた。いつも合唱はすばらしいのだが、これも初めて見た。

終演後、来季の説明会も見る。リングはベルリンの演出を使うらしい。さすがにゼロから作るわけではないのか。全部自分で振ることにすると任期と合わなくなるので2016年は最初にワルキューレで初夏にジークフリートを予定するとか。グールドにローゲ、ジークムント、ジークフリートを歌わせるテノールセントリックでやるとのことだ(なんか新国立はエレールを良く呼ぶのでローゲに期待していたのだが、その点は残念)。


2015-01-23

_ CodeZineで記事公開

『Ruby開発者・まつもとゆきひろ氏の新言語「Streem」のソースコードを読んでみよう! ~ 文法と構造を規定する「lex.l」と「parse.y」』というタイトルで、CodeZineにlexとyaccのソースの読み方の導入記事を掲載していただきました。

・反省点:JavaでEclipseのような開発者を想定してMakefileの説明などもしているのに、Cは自明のネイティブ言語みたいな書き方になっていますね……

lexの部分が長くなってしまった(4ページのうち2ページ近く。これはいきなりlexに入らずに、まず自然言語で字句解析するところから始めようと考えたので設計通りではあるのだけど、その結果、FizzBazzではなくcatを例にしたのが運の尽き)ので、yaccの縮退していくおもしろいところがえらく短いのがちょっと残念。

とはいえ、せっかくstreemがあるのに、srcの下に.lと.yがぽつんと置かれているとっつきの悪さにそのまま引き返してしまうのはもったいない(この長さなら読めるでしょ)ので、こういうのもありかなぁとは思います。(日経リナックスのまつもとさんの記事を読むと、きっちり字句解析と構文解析の説明もしているのでそれは予想外だったけど)

それにしても、BNFを見ていると、バッカスはきっと、FORTRAN→BNF→ALGOL→これじゃない→FL(名前しか知らないけど)と考えを進めたのかなぁとか想像できていろいろ楽しいですね。プログラミング言語は関数型の夢を見るか?


2015-01-20

_ 丸に十字は薩摩芋

天麩羅屋で天丼食いながら何気なく壁にかかった本日の一品みたいなのを眺めてた。

めごちってのは確かきすみたいな江戸前のやつだよな、とか、ほお雲丹を天麩羅にするのかどんな味になるのだろうか、とか。

で、順番に見て行ったらどうにも不可思議なものがある。

田? 田造りの天麩羅なんてありえないし、それに田ほど四角くない。

達筆? いや、他の品書きからそれはない。

結局降参して店の人にあれは何かと尋ねた。

ああ、あれは丸に十字で島津の家紋なんですよ。

なるほど薩摩か。

なんでもここらがお江戸だった頃からこう書くみたいですね。そう言えば島津製作所のマークも丸に十字だそうですよ。

なるほど、一つ賢くなった。

野菜は野菜各種でまとめてるのかと思ったら薩摩芋は文字通り別格なのか。確かに薩摩芋の天麩羅はうまいからなぁ。


2003|06|07|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|

ジェズイットを見習え